肺炎球菌ワクチン:ニューモバックス®/プレベナー20®/キャップバックス®の違い(2026年版)

肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎や重い感染症(菌血症・髄膜炎など)を予防するためのワクチンです。

特に、65歳以上持病のある方 は重症化しやすいため、ワクチンで備えることが大切です。

先に要点(短く知りたい方へ)

  • プレベナー20®(PCV20)とキャップバックス®(PCV21)は、どちらも「結合型ワクチン」です。
  • プレベナー20®(PCV20)よりもPCV21(キャップバックス)の方がカバーが広いと整理されています。
  • 公費(定期接種)の扱いは時期で変わります
    • 2026年3月まで:ニューモバックス®(PPSV23)が公費の対象
    • 2026年4月から:プレベナー20®(PCV20)が公費の対象(ニューモバックス®は公費対象外)

1)「カバーが広い」ってどういう意味?

肺炎球菌にはたくさんの“型(血清型)”があります。ワクチンはその一部の型に対応していて、

  • カバーが広い=「対応している型が多い」
  • つまり、流行している型に当たりやすくなり、守れる可能性が上がるという考え方です。

2)3つのワクチンを整理(まず種類が違います)

ニューモバックス®(PPSV23)

  • 多糖体ワクチン(PPSV)
  • 23価(23種類の型に対応)
  • これまで高齢者の定期接種(公費)で中心だったワクチン

プレベナー20®(PCV20)

  • 結合型ワクチン(PCV)
  • 20価
  • 2026年4月から公費(定期接種)の対象

キャップバックス®(PCV21)

  • 結合型ワクチン(PCV)
  • 21価
  • プレベナー20®(PCV20)よりもカバーが広い点が特徴

3)比較表(ここだけ見てもOK)

項目ニューモバックス®(PPSV23)プレベナー20®(PCV20)キャップバックス®(PCV21)
種類多糖体(PPSV)結合型(PCV)結合型(PCV)
価数(型の数)23価20価21価
一番の違い公費で中心だった結合型の標準(今後の公費)結合型でカバーがより広い
公費(定期接種)〜2026/32026/4〜原則 自費

4)よくある疑問:ニューモバックスは「5年ごとに繰り返す」必要がある?

以前は「5年以上あけて追加接種(2回目)」という話を聞いたことがある方もいます。
ただ、最近は結合型ワクチン(プレベナー20®/キャップバックス®)が使われるようになったこともあり、 65歳以上の方では、ニューモバックスを繰り返し打つこと(再接種)は“原則として選ばない” という考え方になっています。
いまの基本は、結合型ワクチンを1回接種(必要に応じて別の組み合わせを検討)という整理です。

5)よくある疑問:プレベナー20®とキャップバックス®で迷ったら?

迷ったときは「守れる型の広さ(カバー範囲)」で選ぶのが一番わかりやすいです。
・できるだけ広く守りたい → キャップバックス®(PCV21)
・公費の対象(年度の制度)に合わせたい → 2026年度はプレベナー20®(PCV20)

6)副反応について(共通の説明)

どのワクチンでも、腕の痛み・腫れ、だるさ、発熱などが出ることがあります。多くは数日で軽快しますが、心配な症状があれば医療機関へご相談ください。

7)当院での接種について

当院でも肺炎球菌ワクチンの接種を行っています。
特に高齢の方には、肺炎などの感染症を防ぐための接種を強くおすすめします。

それぞれのワクチンの特徴(守れる範囲)や費用を理解したうえで、ご自身に合った方法で予防を選びましょう。

当院での接種をご希望の場合は、ワクチンの取り寄せが必要となるため、お電話にてご連絡ください