内科 6 5月 2024 タバコと心不全 タバコはがん、動脈硬化、肺疾患の原因となることが知られており、健康を害することはこれまでの多くの研究で明らかとなっております。 最近の知見 今回は、院長の専門領域である循環器(心臓)分野において、2022年に米国心臓病学会の雑誌に報告されたタバコと心不全の関連に関して紹介いたします。紹介する研究は、… 続きを読む
内科 13 2月 2024 血圧の正確な測定方法:自宅での血圧測定は脳梗塞・心筋梗塞予防の第一歩です 高血圧は脳梗塞・心筋梗塞のリスクを増加させる重要な要因の1つです。 正確な血圧測定は、この状態を管理し、予防するための第一歩です。 専門家が推奨する血圧の正確な測定方法について解説します(1)。 測定の姿勢 足を組まずに座り、リラックスした姿勢をとります。カフ(測定部分)の位置を心臓の高さとして測定… 続きを読む
内科 4 1月 2024 災害時の備え -お薬に関して 2024年1月1日、石川県の能登半島で震度7を観測する地震が発生しました。 令和6年能登半島地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 災害時の備え 普段から内服している薬を中断することになると、体調不良を起こしてしまうことがあります。 特に、心房細動やカテーテル治療後、心臓弁膜症の手術後… 続きを読む
内科 22 11月 2023 高血圧の治療目標 – 最新のエビデンスに基づいて 高血圧を放っておかずに治療しましょう、ということを耳にするかと思います。 今回は、どの程度まで血圧を下げればよいのか、そしてその根拠は何なのか、深掘りできればと思います。 現在の高血圧治療ガイドラインでは、病態により基準が変わるものの、主に 75歳未満 診察室血圧 130/80mmHg未満 家庭血圧… 続きを読む
内科 16 7月 2023 尿の色 だいぶ暑くなり、熱中症への注意が必要になっております。 尿の色が参考になるので、簡単な目安を示せればと思います。 まず、尿の濃さは、体内の水分量を一定に保つために尿を作る腎臓が尿の濃度を調節していることがほとんどです。 つまり、脱水症では、体内の水分を保つために、尿として排出される水分が減り、尿の濃… 続きを読む
内科 28 6月 2023 お薬でお腹がいっぱい 外来で診療していると、お薬でお腹がいっぱいです、などと言われることがあります。 実際、厚生労働省から発表されているデータによると、65~74 歳の方の約3割、75 歳以上方の4割以上で5種類以上の薬が処方されております。 たくさんの薬を内服していることは、「ポリファーマシー」ともいわれ、各々の薬はよ… 続きを読む
内科 24 5月 2023 運動しましょう 高血圧、高コレステロール血症、糖尿病、いずれにも運動は有用です。 とはいえ、運動と言っても人によって捉え方は様々でしょう。 では、運動療法として、どのように運動すればよいかというと、 ・定期的に、できれば毎日 ・30分以上 ・ややきついくらいの有酸素運動 が勧められています。 具体的には、 … 続きを読む
内科 1 3月 2023 足がつって痛い。。。 「足がつる」のは、筋肉の伸縮バランスが崩れてしまい、筋肉がけいれんしていることにより、「こむら返り」ともいわれます。 運動しているときにおこることもあれば、夜寝ている時に痛みで目が覚めることもあります。 原因 一般的には、急に体を動かしたときに起こりやすい症状ですが、体の中のイオンバランスの問題(電… 続きを読む
内科 22 2月 2023 「塩分を控えましょう」といわれても。。。 厚生労働省が推奨する1日の塩分摂取量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満です。 また、高血圧の方は、1日6g未満が目標になります。 一方で、日本人の食塩摂取量は多く、1日約10gです。 そのため、減塩によって血圧を下げる効果を期待できます。 令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要 から引用 htt… 続きを読む
内科 8 2月 2023 頭が痛い。。。 最近、頭痛でお困りの方の来院が増えております。 日常生活に支障をきたす頭痛として頻度が多いのが、「片頭痛」です。 日本では、成人の約8%が片頭痛にかかっているとも報告されています。 女性に多いのも特徴です。 片頭痛 片頭痛の症状にはいくつかの特徴があります。 特徴の1つとして、「閃輝暗点(せんきあん… 続きを読む