血糖をはかる -24時間血糖 FreeStyleリブレ

血糖測定の意義とは

血糖値を下げる注射薬(インスリン製剤とGLP1受容体作動薬)を使用中の方や、妊娠中の糖尿病の方の一部の方では、自己血糖測定に対して保険が適用されています。

これまでは、指先に小さい針を刺して採取した血液をセンサーで読み取り測定することがほとんどでした。
もちろん、朝夕など定時に血糖を確認することで、インスリンなどの糖尿病薬を調節することは重要です。
一方で、良かれと思ってインスリンを増量したものの、1日における血糖の変動が大きく、夜間などに低血糖をきたしてしまうということも度々見受けられます。
また、1日の血糖変動が大きいほど、動脈硬化をきたしやすいという報告も日本からされております。(1)


新しい血糖測定 FreeStyleリブレ

2022年から、センサーを腕に取り付けることで、24時間持続で14日間連続して血糖測定をすることができるFreeStyleリブレが、2型糖尿病患者さんも含めたインスリン治療を行うすべての方に対して保険適応となりました。
  

FreeStyleリブレ 患者さん向けサイト (アボットジャパン)


利点の1つは、指先に針を指す必要がないということです。
さらに、1日の血糖変動を確認できるため、今まで気づかなかった高血糖や低血糖が見つかることもあり、きめ細やかな糖尿病薬の調節にも役立てられます。

FreeStyleリブレは、当クリニックでも対応しており、患者さんの治療状況に応じてご提案できます。


参考文献

1.	Wakasugi S, Mita T, Katakami N et al. Associations between continuous glucose monitoring-derived metrics and arterial stiffness in Japanese patients with type 2 diabetes. Cardiovasc Diabetol 2021;20:15.